近年では家を新築するにあたり、兄弟のために広い子ども部屋を作って、大きくなってから間仕切りを作って個室に分ける作り方が人気を集めています。
子供が小さいうちは一緒に遊べるようにと、10から12畳程度の広めの部屋を設けます。
このようにして子ども部屋にしている家庭は非常に多く見られます。
注文住宅だけではなく、建売の際にも、将来的に2部屋に分けやすいようにと、ドアや窓、収納やクーラーの設置場所など、コンセントを2つずつ用意しているプランが数多く見られるようになりました。
入居した当初は広めの部屋を一緒に使って、子供が個室を欲しがる小学校高学年頃の年齢になったときに、壁を新設するのです。
その際に費用の相場が気になるかもしれません。
リフォーム会社に依頼すれば良いのですが、大掛かりなリフォームではないのでと遠慮する必要はありません。
新築したときの建築会社のリフォーム部署など、関連会社があれば頼みやすいでしょう。
またインターネット情報誌、近所の口コミなどで知った専門会社に問い合わせるのも1つの手段です。
幅が2.7から3.6メートルほどの間仕切りの壁を設ける場合には、施工する会社や部屋の状況によっても異なるものの、壁材や壁紙、天井の廻淵等の材料費や工事費、養生等のすべての諸経費を合わせると、20から30万円程度が1つの目安と言えるでしょう。
部屋の中の壁紙を新設する壁に合わせて張り替えた場合には、さらに10万円程度費用が上がります。
コストを抑えたいのであれば、既存の壁をそのままに、新しい壁に関しては違う色の壁紙を貼るなどして、アクセントを楽しむのも良い方法です。
壁を設ける場合の費用については、マンションなのか戸建てなのか、そしてどのような施工方法なのか、壁紙はどのようなグレードのものを選ぶのか、様々な条件により異なります。
部屋全体の壁紙の張り替えも、選ぶ壁紙や窓の数などによって費用が異なります。
場合によっては防音対策を兼ね備えたいと考えるかもしれません。
部屋を開けるときに気になることとして防音が挙げられるでしょう。
このような場合には、間仕切りの壁の中にグラスウールを取り入れるだけです。
これだけでも音の伝わり方は施工前よりもかなり軽減することができるでしょう。
この場合の費用は1から2万円程度です。
家族であれば、隣の部屋からの音にはそれほど神経質にはならないかもしれませんが、例えば受験勉強などをする時期のことを考えた場合には、防音対策はしておいた方が安心です。
施工の方法によって効果も費用も異なるため、まずはリフォーム会社に相談することが求められます。
その他にもコンセントを増やす、クーラーを設置するなどすれば、電気工事や配管工事等が必要になり、それに伴ってコストも上がります。
費用はその時々により異なるため、事前にリフォーム会社に見積もりを出してもらうのが1番です。
部屋を開けることで風通しが悪くなるのではないかと心配するかもしれません。
それぞれの部屋の窓が1カ所になってしまうと、ドアを閉めたときには風通しが仕切る前よりも踊ります。
このような場合には、間仕切りの壁の上の部分をルーバーにするのも1つの手段です。
壁を天井まで設けるのではなく、上の部分を開ける方法です。
これならば隣の部屋の照明の光が強く入ることもなく、風通しを確保することができます。
個室を確保しながらも空間がつながることにより、兄弟同士のコミュニケーションが取りやすいこともメリットです。
子ども部屋の間仕切りを場合によってはDIYで作りたいと思う人も多いかもしれませんが、その場合の注意点としては、家事や地震には十分に注意することです。
市販されているパーテーション等は簡単に設置することができますが、やはり心配なのが地震です。
パーテーションの前に背の高い家具を置かない、倒れる範囲にベッドを置かない等の注意が必要です。